インプラントの良い点と悪い点

インプラントの良い点と悪い点についてよく理解し、納得してからインプラント治療を受けられるよう、事前に担当医に相談、確認しておかなければならない。 第3の歯といわれるインプラントだが、普通の歯と同様に歯周病は起こるので埋入後は定期的な検診・ケアが重要であり、継続的な管理が必要となる。 歯周治療をベ―スにして、インプラント治療も行っている。ある院長にインプラント治療について伺った。治療法を選択するのは患者であり、患者自身がそれを決めることが第一。 歯を欠損した場合、それを補う方法は一つではない。そのオプションのすべてを患者に説明し、理解を得てから治療を開始する。欠損の対処法として、抜きっぱなし、義歯(入れ歯)、ブリッジ、インプラントの 4つがある。これらは、それぞれ一長一短があり、どれが一番良いというわけではなく、患者の状態と希望によって選択されるべきものと考えている。ただし、その審美性と機能力の高さからインプラントを選択される場合には満たすべき条件がある。

骨の条件(高さ、厚み、質的なもの)。インプラントは骨に埋めるので、それなりの骨がなければならない。

歯肉の条件(歯周組織)。かぶせ物を維持していく場合に、インプラントがどれくらい長く保つかは歯周組織の状態次第。インプラントが不具合になっていく原因の大部分はインプラント周囲炎で、金属で作られているインプラントでも天然歯におきる歯周病と同状態となる。歯周組織が破壊されるとインプラントも崩れてしまう。

噛み合わせ。必要以上に大きな力がかかると、インプラント周囲も天然歯のように炎症が波及しやすくなる。そしてインプラント自体に破折や破壊が起きる。 マウスピース、ナイトガードのようなものを用意して、寝ている聞の噛む力(ハギシリ、クイシバリ)を少しでも緩和するような方策をとることが望まれる。

全身の健康状態。現在のインプラント手術は比較的簡単に終わるものが多い。インプラント一本確立するのに健康な歯を一本抜くのと同程度の外傷を体に与えると言われている。局所麻酔、術後の感染予防の為の抗生剤、鎮痛薬などに対してのアレルギー、また全身的な状態が良好に保たれているか(糖尿病、心疾患)などの注意が必要である。

経済的な負担。自費なので治療費が高額になる。

この 5つがそろった段階で、はじめてインプラント治療が可能になる。治療に関する選択肢の一つであり、これらの条件を一つでもクリアしていない患者にはインプラントは絶対に勧めてはいけないと言う。治療の選択はあくまでも患者であり、そこは突き放してでも患者自身に決めてもらわなければならない。