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買い値の決め方 一般的な場合

一般的な古本屋経営の常識からすると、古書店の買い値はおおよそ売り値の一割から三割が大半だと思われます。もちろん個別に見れば、買い手がつくのが早く、手間をかけずに売れるものについては、原価率が高くても問題ないので、もっと高く買うこともあります。

昨今では、その本がいまの市場でどれくらいのニlズをもつものなのかを知る目安として、ネット情報を利用する店も増えています。例えば、「Amazon」のランキングで一万位までは売価の50%、三十万位までは25%、それ以下は10%で買い取るといった価格設定をしている店もあるようです。しかし、希少な古書の場合、買い手は確実に存在しているのにもかかわらず、供給が不足しているためにランクが上がらない場合もあります。

また取り引き数自体が少ないため、ランキングの精度が低いという点もあります。ですから、ここから割り出した値が必ずしもその本の価値を正確に示しているとはかぎらないわけです。まだまだ、古本屋の店主が経験と知識によっておこなう目利きが必要です。もし、お客様からの買い取り額が平均して五割を超えているというような経営をしたいなら、確実に売れるものだけを扱うことになるでしょう。持ち込まれたもの、片付けを依頼されたものをなるべく引き取るようにすると必ず売れ残りが出ます。市場で一冊ずつ出品されているようなものを仕入れるような場合は、たいてい売り値の半分以上で落札することになりますが、確実に売り先や売り方が決まっているものだけに絞って入札するので、売れ残りを最小限に抑えることができます。

同じように一般のお客様からの買い取りも、よく選んで必要なものだけを引き取るようにすれば、高額での査定が可能になります。専門店では実際にそのようにしているところがあるようです。ただし、そういう本は多くありませんので、大半の本をお客様にお持ち帰りいただくことになります。お客様にとっても、全部引き取ってもらうのか、高額のものだけ処分するのか、どちらがいいかは場合によって違うでしょう。選べば一冊あたりの値段は高くなりますが、めぼしいものや専門店が喜ぶものを抜き取られたあとの残りの本は、どの本屋にとってもやっかいな品物になって行き場を失ってしまうかもしれません。古本屋街などでは複数の専門店が狭い範囲に密集しているので、自分の得意分野だけを評価して残りの本は持っていくべき店を示唆してあげるのも親切でしょう。

いずれにせよ、買い取った本を販売するときの価格は店側が決めることです。先にその価格を考えなければいけません。売り値があり、そこから逆算して買い値を決める。ここでいう売り値は唐頭価格の場合もあるし、市場に出す場合もあります。市場に出す場合は価格設定できませんが、落札した業者が付ける値段を考えれば、おおよその落札価格を予想することができます。

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